雪崩に巻き込まれることを思う

実はずるをしている。
この日は日記を書きそびれた。
でも毎日書こうと決めたので、
一日遅れで書いている。
しかも今日の出来事を。
仕事の帰りにふと空を見上げたら、
両脇にビルがずらっと立ち並ぶ通りの向こうに、
ものすごく巨大な雲が見えた。
たった今大爆発でも起こったかのように、
モクモクと立体感のある雲。
その上に白く霞んだ月がポツリ。
その雲が今にもこちらに雪崩れてきそうで、
そうしたら、会社帰りの駅に向かうこの人ごみは、
一瞬にして流れ去ってしまうだろうなと、
ぼんやり考える。
ちょっとだけワクワクして、
来い!来い!と念じてみた。
来るわけもなく、
私は今家にいる。