スターだよ、やっぱり

今日はライブを見に行ってきた。
でも、どこか異空間に漂ってきたという気持ち。
十年前にとっても大好きだった『ティラノザウルス』というバンド。
そのボーカルのkaribowさん。
彼の声を聴いていると幸せな気分になる。
楽しくなったり、ちょっぴりせつなくもなる。
歌詞の一つ一つが自分に向けられたものじゃないかと
錯覚しそうになってしまう。
言葉だけじゃなくて、
視線も、動作も、
もしかして私だけのため?
なんて妄想までしてしまう。
きっとあの空間にいた誰もが同じことを思ってる。
そういう気分にヒトをさせられるってとこが、
スターなのだなと思う。
ライブが終わって放心状態のまま表に出たら、
karibowさんがいた。
来てくれたお客さん一人一人と握手をしていた。
『ティラノ』の解散ライブの時に、
握手してもらったことを思い出してしまった。
もう会えないことが悲しくて、
泣きそうになりながら握手したんだった。
またこうしてステージ上の彼に会えて、
本当に良かったと思った。
『ありがとうございました』と手を差し出され、
倍くらい、ありがとうと思いながら手を出した。